漫画で解説

アイちゃん全部声に出てるよ
なんだよ「試合が終わればインサイト」って
だってインサイトなんて知らないもん…
私もインスタのアカウント持ってるけど…そんな項目あったっけ?
あー、それは“プロアカウント”にしてないからかも
よし、Instagramの専門家、グラミィに聞きに行こう!
ええ~ッ! また勉強会なの!?
いまクエリスくんから逃げてきたのに!
じゃあお客様への回答、アイちゃん一人で解決できるの?
うっ…それは…
でしょ! お客様は「今」困ってるんだよ!
ホラ、さっさと歩く!
~移動中~
グラミィ~いる~?
ちょっと質問があるんだけど
はーい、どうしたの?
あら、知らない子もいるわね

はっ、はじめまして!
チャットボットAIのアイです!
(同じクラスだったら絶対同じグループにはならないタイプの子だ…!)
それで、アタシに聞きたいことって?
インサイトについて教えて欲しいんだ
そもそも“インサイト”が何かっていうところから…
フムフム…なるほどね
じゃあまずは、成績表をイメージするといいわ
成績表…?

この成績表を見ることで、“どんな投稿が好かれてるか”“いつ投稿するといいか”が分かるのよ
へぇ、すごく便利だね
でも私のアカウントには“インサイト”ってボタン、見当たらないよ?
インサイトを使うにはプロアカウントに切り替える必要があるんだ
え、プロアカウント?
それって有料版のビジネス専用のやつじゃないの?
ビジネスだけじゃないの! クリエイターや個人でも簡単に切り替えられるわ
しかも無料!
プロアカウントにしておけば、アカウント運用に役立つ情報が見られるようになるのよ
やっておくに越したことはないわ
無料!? 無料で見れるなんてすごい!!
でしょ? インスタグラムを運用するなら、まずここが第一歩なの!
なるほど…! お手軽そうだし、私も後で切り替えてみようかな!
でも、インサイトが成績表みたいなものってことは分かったけど…
具体的にはどんな情報が分かるの?
そうね、ついでに説明しちゃいましょうか

すごい…ここまで見れるなんて…!
しかも無料でしょ!? Instagramさん太っ腹ァ!
ただ見るだけじゃだめだよ
改善のヒントを見つけなきゃね
その通り!
じゃあ次は、それぞれの数字をどう読み取るかを教えるわね
わ~ありがとう!
「リーチ数」とか「インプレッション」とか正直意味わかんなかったんだ~
いやその時点で聞きなよ。分からないことを放置するのよくないよ
「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥」っていうでしょ
正論で殴るのやめてもらっていいですか…
めちゃくちゃ効くから…
ホラホラ、そんなことはいいから
次の説明いくわよ

そして「いいね」「コメント」「シェア(送信)」「保存」──こういったアクションの合計をインタラクションと言うわ
ストーリーズなら、リンクのタップ、スタンプでの反応、アンケート回答なんかもインタラクションに含まれるよ
ふむふむ…「見ただけ」じゃなくて「反応してくれた」数ってことね
そういうこと!
数字が増えるほど、投稿やストーリーズが人を動かしているってことね
じゃあ、最後に“フォロワー”について話しましょうか

そんなことまで分かるのね…!?
これを見て、例えば“夜21時が一番見られてる”ことが分かれば、「じゃあ夜に投稿すればいいんだ」というのが見えてくるんだよ
そうそう
フォロワーがよく見てる時間に投稿するだけで、リーチも伸びやすくなるの
な、なるほど~!
ただ「伝えたいこと」を投稿するだけじゃだめなんだね…!
そのとおり!
数字を“読む”ってより、“相手の生活を想像する”ってことが大事なんだ
うんうん!
そうやって数字を味方にすれば、インスタはもっと楽しくなるわよ♡
ふむふむ…
よ~し、これでお客様にもお返事できそう!
おっ、アイちゃん良い調子だね
えーと、
カタカタ…インサイトとは、フォロワーの属性や投稿の成果が見られる画面です。まずは下の手順で開いてみてください…カタカタ
~数分後~
あっ、返事が来た!
えーっとなになに…?
──言われた手順で探してみましたが、「インサイト」という項目が見当たりません。
えっ、なんで!?
…まずプロアカウントにするところからだね
お客様に確認しなかったの?
あっ…!!! いや、てっきり、もうプロアカウントなのかと…
ホラ、「インサイトの見方」っていうから、……見てるけどどう分析したらいいか分からないって質問かなって…
……………。
アイちゃん…
知識もだけど、相手の意図を確かめる力も勉強していこうね…
まぁ何というか…頑張ってね…
うぅ…はァい…
こうして無事(?)インサイトの知識を身に着けたアイちゃん。
でも、一人前のチャットオペレーターへの道はまだまだこれから。
頑張れ、アイちゃん!
インサイトとは何か──数字が教えてくれること
見えない反応を、見えるようにする
Instagramのインサイトは、ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウントであれば、誰でも無料で使える公式の分析ツールです。
投稿がどれくらいの人に届いたのか。何人が保存したのか。プロフィールを訪れた人は何人いたのか。こうした情報は、投稿を眺めているだけでは分かりません。インサイトを開いてはじめて、数字として姿を現します。
たとえば、いいねが100件ついた投稿があったとします。一見、好調に見えるかもしれません。しかし、その投稿が1万人に届いていたなら、反応率はわずか1%。一方で、500人にしか届かなかったが100件のいいねがついていたなら、反応率は20%。同じ100件でも、意味がまったく違います。
インサイトは、表面的な数字の裏側にある「本当の反応」を教えてくれます。
届けたい人に、届いているか
もうひとつ、インサイトが教えてくれる重要な情報があります。それは、フォロワーの属性です。
年齢層、性別、地域。そして、フォロワーが最もアクティブな曜日と時間帯。これらを把握することで、自分が届けたい相手に、ちゃんと届いているのかを確認できます。
20代女性に届けたいと思って運用しているのに、実際のフォロワーは40代男性が中心だった──こうしたズレは、インサイトを見なければ気づけません。早めに発見し、軌道修正すること。それが、遠回りしない運用の第一歩です。
インサイトを開く──最初の一歩
プロアカウントへの切り替え
インサイトを使うには、アカウントをプロアカウント(ビジネスまたはクリエイター)に切り替える必要があります。設定から「アカウント」を開き、「プロアカウントに切り替える」を選ぶだけ。数分で完了します。
切り替えたからといって、何かが制限されるわけではありません。むしろ、インサイト以外にも、予約投稿や広告配信といった機能が使えるようになります。まだ切り替えていないなら、今すぐやっておいて損はありません。
インサイト画面の開き方
プロアカウントに切り替えたら、プロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップし、「インサイト」を選択します。または、プロフィール画面に表示される「プロフェッショナルダッシュボード」からもアクセスできます。
表示期間は、過去7日間、14日間、30日間、前月、過去90日間から選べます。短期の変動を見たいときは7日間、傾向を掴みたいときは30日間や90日間を選ぶとよいでしょう。
押さえておくべき指標──数字の意味を知る
リーチとインプレッション
インサイトを開くと、まず目に入るのが「リーチ」と「インプレッション」です。この二つは混同されやすいので、違いを押さえておきましょう。
リーチは、投稿が届いた「人数」です。同じ人が何度見ても、1人としてカウントされます。
インプレッションは、投稿が表示された「回数」です。同じ人が3回見れば、3回としてカウントされます。
つまり、インプレッションがリーチを大きく上回っているなら、同じ人が繰り返し見ているということ。それは、その投稿に強い関心を持たれている証拠かもしれません。
エンゲージメント率という物差し
いいね、コメント、保存、シェア。これらの反応を総称して「エンゲージメント」と呼びます。そして、リーチに対するエンゲージメントの割合が「エンゲージメント率」です。
リーチが多くてもエンゲージメント率が低ければ、届いたけれど刺さらなかったということ。リーチが少なくてもエンゲージメント率が高ければ、届いた人にはしっかり響いたということ。
数の大きさだけでなく、「率」で見る癖をつけると、投稿の本当の評価が見えてきます。
2025年、アルゴリズムが重視するもの
Instagram責任者のアダム・モセリ氏は、2025年1月の発表で「視聴時間」「いいね」「シェア」を重要なシグナルとして挙げました。特に、DMで誰かに送る「シェア」は、リーチ拡大において最も強いシグナルのひとつだと明言しています。
インサイトの画面でも、以前は「いいね・保存・コメント・シェア」の順だった表示が、現在は「コメント」が上位に来るよう変更されています。これは、アルゴリズムがコメントを重視し始めていることの表れかもしれません。
数字を見るときは、こうしたアルゴリズムの優先順位も頭の片隅に置いておくと、解釈の精度が上がります。
投稿ごとの分析──何が響いて、何が響かなかったのか
個別投稿のインサイトを開く
フィード投稿なら、投稿画面で「インサイトを見る」をタップ。リールなら、動画の左下にある同じボタンをタップ。ストーリーズなら、画面を上にスワイプ。それぞれの方法で、個別のパフォーマンスを確認できます。
ここで見るべきは、リーチ数やいいね数だけではありません。保存されたか。シェアされたか。プロフィールへの遷移はあったか。こうした「次のアクション」につながったかどうかが、投稿の真価を測る物差しになります。
数字から仮説を立てる
たとえば、リーチは伸びたのにエンゲージメント率が低かった投稿があったとします。考えられるのは、「目には留まったけれど、内容に共感されなかった」ということ。ビジュアルは良かったが、キャプションが弱かったのかもしれません。
逆に、リーチは少なかったのに保存数が多い投稿があったなら、「届いた人には刺さった」ということ。情報としての価値が高かった可能性があります。
こうした仮説を立て、次の投稿で検証する。その繰り返しが、アカウントを育てていきます。
ストーリーズの分析──24時間の中に見える本音
完了率という指標
ストーリーズは、複数枚を連続で投稿することが多い形式です。ここで注目したいのが「完了率」。最後のスライドまで見てくれた人が、最初のスライドを見た人のうち何割いるか、という数字です。
この数字はインサイトに直接表示されませんが、最終スライドの視聴数を1枚目の視聴数で割れば算出できます。
完了率が高ければ、最後まで興味を持って見てもらえたということ。低ければ、途中で離脱されたということ。どこで離脱が起きているかを分析すれば、「冒頭のインパクトが弱い」「長すぎる」といった改善点が見えてきます。
スタンプへの反応を読む
投票スタンプや質問スタンプは、ユーザーの声を直接聞ける貴重な機会です。「どっちが好き?」という二択に対する回答は、商品開発のヒントになるかもしれません。質問スタンプに寄せられた声は、次のコンテンツのネタになるかもしれません。
こうした反応は、いいねやコメントとは違う種類のエンゲージメントです。ストーリーズならではの双方向性を活かすことで、フォロワーとの距離がぐっと縮まります。
フォロワー分析──誰に届いているのかを知る
属性データを確認する
インサイトの「合計フォロワー」セクションでは、フォロワーの年齢層、性別、地域、そして最もアクティブな時間帯を確認できます。ただし、フォロワーが100人を超えないと、これらの詳細データは表示されない点に注意が必要です。
届けたい相手と、実際のフォロワー層にズレがないか。定期的にチェックすることで、発信の方向性を微調整できます。
最適な投稿時間を見つける
フォロワーが最もアクティブな時間帯は、インサイトで確認できます。一般的には朝の通勤時間、昼休み、夜のリラックスタイムがゴールデンタイムとされますが、あなたのフォロワーが同じとは限りません。
データに基づいて投稿時間を調整するだけで、同じ内容でもリーチやエンゲージメントが変わることがあります。試してみる価値は十分にあります。
データを記録する──90日の壁を越えるために
インサイトには期限がある
ここで、ひとつ注意点をお伝えします。インサイトのデータには保存期間があります。投稿データは過去2年分まで遡れますが、ストーリーズやリール、フォロワー属性などのデータは過去90日分までしか確認できません。
つまり、3ヶ月前の数字と今の数字を比較したいと思っても、記録していなければできないのです。
記録する習慣が、資産になる
だからこそ、定期的にデータを記録しておくことが重要です。週に一度、主要な数字をスプレッドシートに転記する。それだけで、長期的な傾向が見えるようになります。
ただ、正直なところ、これを継続できる人は多くありません。毎週数字を拾い、転記し、比較する。地味な作業の繰り返しです。
私たちがCyvateを開発したのは、まさにこの課題を解決するためでした。施策ごとのパフォーマンスを自動で記録し、変化を追跡する。そして、「なぜこの投稿は伸びたのか」「次に何をすべきか」をAIが提案する。記録という「地味だけど大切な作業」を仕組み化することで、運用者は本来注力すべきコンテンツ制作に集中できるようになります。
数字を改善につなげる──仮説と検証の繰り返し
成功パターンを見つける
反応が良かった投稿には、何かしらの共通点があるはずです。ビジュアルのトーン、キャプションの長さ、投稿時間、ハッシュタグの選び方。複数の好調な投稿を並べて見比べることで、自分のアカウントにとっての「勝ちパターン」が浮かび上がってきます。
一度パターンが見えれば、それを再現するのは難しくありません。むしろ、パターンを見つけるまでの試行錯誤こそが、運用の本質です。
小さな実験を繰り返す
「縦長の画像にしたらリーチは変わるだろうか」「質問で終わるキャプションはコメントを促すだろうか」
こうした小さな仮説を立て、次の投稿で試してみる。結果をインサイトで確認し、効果があれば継続、なければ別のアプローチを試す。この繰り返しが、アカウントを着実に成長させます。
ただし、日々の数字の変動に一喜一憂しないこと。アルゴリズムの微調整や外部要因で、数字は常に揺れ動きます。見るべきは、一週間、一ヶ月というスパンでの傾向です。
「なんとなく」を「確信」に変える
感覚と数字のあいだ
経験を積むと、投稿の良し悪しを直感的に判断できるようになります。それは悪いことではありません。ただ、直感には限界があります。自分の思い込みや好みが、知らず知らずのうちに判断を歪めてしまうことがあるからです。
インサイトは、そうしたバイアスを取り除いてくれます。「この投稿は良かったはず」という感覚を、「この投稿はエンゲージメント率が高かった」という事実に置き換えてくれます。
感覚を否定するのではなく、感覚を数字で裏付ける。その両輪が揃ったとき、運用は一段上のステージに進みます。
数字の向こう側にいる人を想像する
最後にお伝えしたいのは、数字はあくまで手段であり、目的ではないということです。
リーチが増えた。エンゲージメント率が上がった。それ自体は素晴らしいことですが、本当に大切なのは、その数字の向こう側にいる一人ひとりのユーザーです。
誰かがあなたの投稿を見て、保存した。誰かに送った。コメントを書いた。その一つひとつの行動の裏には、感情があります。数字を追いかけながらも、その向こう側にいる人の姿を想像し続けること。それが、長く愛されるアカウントを育てる秘訣なのかもしれません。
最後に
インサイトは、アカウントの健康診断書であると同時に、ユーザーからの手紙でもあります。数字という形をとっていますが、そこには「もっとこういう投稿が見たい」「これは響いた」というメッセージが込められています。
その声に耳を傾け、次の投稿に活かす。その繰り返しの中で、あなたのアカウントは少しずつ、でも確実に成長していきます。
「なんとなく」を「確信」に変える。そのための第一歩は、今日からインサイトを開くことです。



