漫画で解説

パンダがアップデート…?
あっ、分かった!
パンダ先輩がゴリラモードになるあれ?
……それ呪術廻戦を知ってる人にしか分からないから
マニアックネタぶっこまないでWEBマーケの話をしてよ
えー、でもアップデートしそうなパンダって言ったらパンダ先輩くらいしか知らないし
パンダアップデートは、2012年に日本で導入された“低品質コンテンツの順位を下げる仕組み”のことだよ
ちゃんと真面目な話だった!
なんでそんな可愛い名前なの!? あ、いやパンダ先輩はカッコイイけど…
このアップデートの中心メンバーだったGoogleのエンジニア、Navneet Panda(ナヴニート・パンダ)氏の名前から来たんじゃないかって言われてるよ
なるほど、パンダさんという方がいらっしゃるのね…
でも、そのパンダアップデートって2012年の話なんでしょ?
なんで今更…
そのアルゴリズムが今も現役だからだよ
そして日々自動的に更新されているんだ
つまりこのアップデート以降、Googleは“小手先のテクニック”よりも「ユーザーに本当に役立つコンテンツ」を評価するようになったんだ
えーと…小手先のテクニックって?
それに、「ユーザーに本当に役立つ」ってどうやって分かるの?
じゃあまずは「低品質と見なされやすい例」から見ていこうか

“独自性が薄い”のは、まとめサイトやリライト中心の記事に多いね
似た情報を拾って並べただけだと“中身がない”って判断されやすいんだ
“誰が書いても同じ”だと評価されにくい…
自分の経験とか、実測データを一言入れるだけで全然違うよ
つまりひと手間が大事なのね…
楽して記事は書けないってことか
②“内容が薄いアフィリエイト記事”も要注意だよ
商品リンクだらけで、結論が「おすすめです!」だけとかね
比較なら“どこがどう違うか”“誰に向いてるか”を説明してないと、検索意図を満たしてないと判断されやすいんだ
③“自動生成の意味不明文”は最近増えてるね
AIが出した文をそのままコピペすると、どうしても“文脈がズレた日本語”が混ざっちゃうんだ
“語尾が全部同じ”“途中で主語が変わる”“まとめがずっと同じ”とかね
う…AIチャットボットとして耳の痛い話だな…
“キーワード詰め込み”は昔の常套手段──それこそ、パンダアップデート以前の話だね
だけど今これをやると逆効果だよ
“人が声に出して読める文”かどうかで判断するといいね
声に出したら息切れする文はアウトだよ
寿限無 寿限無 五却のすりきれ 海砂利水魚の 水行末 雲来末 風来末 食う寝る処に住む処 藪ら柑子の藪柑子……
……………うん、そうだね
………そんな雑な……
で、実際にどう“自サイトの症状”を確認するかなんだけど、これも幸子…Googleサーチコンソールでできるよ
……………

サイト全体で「平均値」だけ見るのはNG
セクション別に分けて見ることが大事だよ
検索パフォーマンスを見る時に「コア更新前後」で比較するのは、どう評価が変わったかを分析するためってこと…?
その通り!
アップデートの直後に順位が大きく動いたなら、“アルゴリズムの新しい基準”で評価が変わった可能性が高いんだ
逆にじわじわ下がってるだけなら、単に競合に負けてるだけのこともあるね
特にCTR(クリック率)や平均順位の落ち方を見れば、“検索結果のどの層”から評価が変わったのかが分かるよ
“特定ジャンルだけ落ちた”なら品質改善の対象がはっきりする
なるほどー!
そう考えると、サーチコンソールってお医者さんの診断みたいなことまでできるんだね
そう、サーチコンソールなら“症状が出たタイミング”を特定できる
だから“前後比較”が欠かせないんだよ
じゃあ、実際にどう改善していくかなんだけど…

この5つ、どれか1つ欠けるだけでも“薄いページ”扱いになること多いからね
読者の流れを整える方がSEO的に有利だよ
“内部リンク”や“見出し構成”で文脈をつなぐと、Googleも『このサイトはテーマを深く扱ってるな』って判断しやすくなるからね
なるほど!
ページの中だけじゃなくて、“サイト全体で会話してる”感じにするんだね!
その通り。だから“検索流入を狙ってキーワードを足す”より、“ページ同士のつながり”や“見出しの整理”を優先した方が結果的に伸びやすいんだ
「数」や「文量」で殴る時代はもう終わり…
ちゃんとユーザー目線に立った、血の通ったページ”にしようね
ふむふむ!
これを実践していけばパンダに殴られないサイトが作れるんだね!
あ、でもひとつ注意点があるよ
「対策したからってすぐに順位が戻るわけじゃない」ってこと
えっ、そうなの!?

順位の回復は、スイッチじゃなくて貯金みたいなもの
こつこつ改善を続けるほどサイトの信頼が貯まっていく
だからこそ、改善は継続していかなきゃいけないんだ
継続かぁ…一回改善したら終わり!ってわけじゃないんだね
うん、その通り。月イチで「セクション別ダッシュボード」を確認
落ちている箇所を見つけたら、即点検しよう
質で選ばれる時代はずっと続くよ。
「小手先テク」より「読者満足」
これがパンダ時代の唯一の近道だよ!
パンダアップデートとは何か
ここからは松本が解説していいきます。
改めまして、Cyvate株式会社 代表取締役 松本慎太郎です。
パンダアップデートについて、もう少し深ぼって解説していきます。
パンダアップデートとは、低品質なコンテンツの検索順位を下げ、高品質なコンテンツを上位に表示させるための検索アルゴリズム更新です。
2011年2月に英語圏で導入され、日本では2012年7月から適用されました。「パンダ」という名称は、アルゴリズム開発の中心人物であるNavneet Panda氏の名前に由来するという説と、コンテンツの良し悪しを白黒はっきりさせるという意味で、白と黒の動物であるパンダにちなんだという説があります。
初回のパンダアップデートは、英語圏の検索結果の約11.8%に影響を与えました。それまで上位を占めていた低品質サイトが一斉に順位を落とし、SEO業界に衝撃を与えた出来事でした。
パンダアップデートが導入された背景
パンダアップデート以前、検索結果には多くの問題がありました。
当時は「コンテンツファーム」と呼ばれるサイトが急増していました。SEOを意識した低品質な記事を大量に生産し、広告収入を得るビジネスモデルです。キーワードを詰め込んだだけの中身のないページ、他サイトからコピーした文章、プログラムで自動生成されたコンテンツ。そうしたページが検索上位を占め、ユーザーが本当に求める情報にたどり着けない状況が生まれていました。
検索順位は、ページに含まれるキーワードの量、サイトの規模、ドメインパワーといった単純な指標だけで決まっていたのです。
Googleは「ユーザーに最も有用な検索結果を提供する」という使命を掲げています。パンダアップデートは、その使命を果たすための必然的な変化でした。
生成AIで記事を執筆し、執筆時間の短縮することを意識しすぎるあまり、この「コンテンツファーム」に近いサイトをよく見られます。
自分の言葉で、自分の知識をしっかり記載することが、結局SEOやAIOで上位表示する近道です。
パンダアップデートで評価を落としたサイトの特徴
パンダアップデートによって順位を落としたサイトには、明確な共通点がありました。
第一に、コピーコンテンツです。他サイトの内容を無断でコピーしたページは、最も厳しく評価を下げられました。
第二に、キーワードスタッフィングです。不自然なほど同じキーワードが繰り返されるページは、ユーザーにとって読みにくく、価値がないと判断されました。
第三に、広告過多のページです。コンテンツよりも広告が目立つサイトは、ユーザー体験を損なうとして低評価を受けました。
第四に、自動生成コンテンツです。プログラムによって機械的に作られた意味のない文章は、排除の対象となりました。
第五に、内容の薄いページです。独自の価値を提供せず、表面的な情報しかないコンテンツも評価を落としました。
一方で、独自の調査や詳細なレポート、専門的な分析を含むページは、高品質なコンテンツとして評価が上がりました。
生成AIで執筆しただけの内容の薄いコンテンツは、このパンダアップデートにひっかかる可能性があります。
ヒントを得るために生成AIを使用することは問題ないですが、それをまるっと公開することはあまりおすすめできません。
パンダアップデートの現在──コアアルゴリズムへの統合
2025年現在、「パンダアップデート」という名称の単体のアップデートは実施されていません。
2016年に、パンダアップデートはGoogleのコアランキングアルゴリズムに統合されました。低品質コンテンツの評価は、リアルタイムに近い形で常時行われるようになっています。
つまり、パンダアップデートは終わったのではなく、Googleの検索システムの根幹に組み込まれ、今も機能し続けているのです。
現在は「コアアップデート」と呼ばれる大規模な更新が年に数回行われています。2025年は3月(3月13日〜27日)と6月(6月30日〜7月17日)に実施されました。11月時点では公式なコアアップデートの発表はありませんが、大きなランキング変動が複数回確認されており、Googleは検索提供に関する問題があったことを認めています。
コアアップデートのたびに、パンダアップデートと同様の品質評価が行われていると考えてよいでしょう。
生成AIの使用が生活に溶け込んだ現在、パンダアップデートで更新されたアルゴリズムはユーザー体験において、重要と言えます。
SEO・AIO施策についても、この理解があるのとないのでは、今後の施策の打ち手が変わってきますね!
パンダアップデートとペンギンアップデートの違い
SEOにおいて、パンダアップデートと並んで重要なのがペンギンアップデートです。混同されやすいので、違いを明確にしておきます。
パンダアップデートは「コンテンツの質」を評価します。低品質なコンテンツを排除し、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを上位に表示させることが目的です。
ペンギンアップデートは「リンクの質」を評価します。不自然なリンク操作、スパム的なリンク構築、いわゆるブラックハットSEOを行うサイトの評価を下げることが目的です。
どちらも2016年以降はコアアルゴリズムに統合されており、現在は日常的に更新されています。
つまり、現代のSEOでは、コンテンツの質とリンクの質、両方を同時に意識する必要があるのです。
E-E-A-T──パンダアップデートの思想の進化形
パンダアップデートが重視した「コンテンツの質」という考え方は、現在ではE-E-A-Tという評価基準へと進化しています。
E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)の頭文字を取ったものです。
経験とは、実体験に基づいた具体的な情報を提供しているかどうか。たとえば商品レビューなら、実際に使った人が書いた記事のほうが評価されます。
専門性とは、特定分野への深い知識と理解があるかどうか。医療や法律のような専門分野では、その道の専門家が書いた、あるいは監修した記事が求められます。
権威性とは、信頼できる情報源として認められているかどうか。他の信頼性の高いサイトから引用されているか、業界内で認知されているかといった点が評価されます。
信頼性とは、正確で最新の情報を透明性のある形で提供しているかどうか。誤った情報や古い情報を放置していないか、運営者情報が明確かといった点が見られます。
特に健康、金融、法律など、ユーザーの人生に大きな影響を与える分野(YMYL:Your Money or Your Life)では、E-E-A-Tの基準がより厳しく適用されます。
E-E-A-T については以下記事でもっと詳細を解説しています。
E-E-A-Tの重要性は今後かなり重要になってくると言われています。士業や医療関連の会社では、かなり有利に働くものだとも考えられます。
自身のE-E-A-Tに自信がない方は、ライティングの専門家に外注することも視野に入れてSEO対策をしていきましょう。
パンダアップデートに対応するSEO対策
パンダアップデートの思想に対応するためには、以下のポイントを押さえる必要があります。
第一に、ユーザーの検索意図に応えるコンテンツを作ることです。検索する人は、何かを知りたい、解決したい、比較したいといった意図を持っています。その意図に正面から応えるコンテンツが、高品質と評価されます。
第二に、独自の価値を提供することです。他サイトと同じ情報を並べるだけでは差別化できません。独自の調査、体験談、専門的な分析など、そのサイトでしか得られない情報を盛り込むことが重要です。
第三に、サイト全体の品質を管理することです。パンダアップデートの特徴として、個別ページではなくサイト全体の評価に影響する点が挙げられます。一部に低品質なページがあると、高品質なページの評価も下がる可能性があります。価値の低いページはnoindexにする、類似ページはcanonicalで統合するといった対応が必要です。
第四に、定期的にコンテンツを更新することです。情報は時間とともに古くなります。特に変化の激しい分野では、最新の情報に保つことが品質維持の鍵となります。
パンダアップデートに対応することが、SEO・AIO対策になります。
E-E-A-Tや独自コンテンツかどうか、しっかりと見直して対策をとりましょう。
SEO効果を数字で検証する
良質なコンテンツを作っても、それが成果につながっているかどうかは、数字で確認する必要があります。
Googleサーチコンソールでは、検索クエリごとの表示回数、クリック数、平均順位を確認できます。Googleアナリティクスでは、ページごとのアクセス数や滞在時間、直帰率を把握できます。これらのデータを定期的にチェックし、どのコンテンツが評価されているのかを分析することが重要です。

しかし、数字を見るだけでは不十分です。大切なのは、その数字の「意味」を読み解くこと。順位が上がった原因は何か、下がった原因は何か。それを特定できなければ、次の改善に活かせません。

Cyvateの統計解析機能を使えば、相関係数や回帰分析によって、どの施策がどの結果に影響しているのかを数値で把握できます。タイトルの変更、コンテンツの追加、内部リンクの最適化。それぞれの施策がどの程度効果を発揮したのかを、推測ではなくデータで確認できるのです。
また、施策ノート機能を活用すれば、いつ何を変更したかを記録し、後から振り返ることができます。SEOは継続的な改善の積み重ね。記録があれば、成功パターンを再現し、失敗パターンを避けることができます。
最後に
パンダアップデートがSEOに与えた教訓は、極めてシンプルです。
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作れば、Googleはそれを評価する。テクニックや裏技ではなく、本質的な価値の提供こそがSEOの王道である、と。
2011年のパンダアップデートから14年。その思想は今もGoogleのアルゴリズムの中核に息づいています。コアアップデートのたびに順位変動に一喜一憂するのではなく、常にユーザーファーストのコンテンツを追求し続けること。それが、長期的なSEO成功への唯一の道です。
数字を味方につけ、確信を持った施策を。Cyvateは、そのための一歩を支えるツールです。



