漫画で解説

重複コンテンツ…? 名前だけ聞くと分かりやすそうだけど…
コンテンツが重複してるってことでしょ?

分かった、アレだ!
Xのパクツイ! 全く同じ投稿してコミュニティノートついてるやつ!

おお、珍しくアイちゃんが言い当ててる…!

ふふふ、私の知識データが集まってきた証拠かな

アイちゃんの言う通り、パクツイも重複コンテンツのひとつだね

そういう「パクリ」がオリジナルコンテンツの持ち主よりも先に拡散されたり、インデックスされたりすると、Googleが「パクった方がオリジナルだ」と誤って判断してしまう可能性もゼロじゃないんだ

そうすると困るのが、オリジナルコンテンツのSEO評価が低下してしまうリスクがあるんだよね…

ええ!? 重罪じゃん!

そもそも著作権的にアウトだしね

ただ、これはいわゆる「悪意ある重複コンテンツ」の話で、今回は「意図しない重複コンテンツ」について話していくよ

意図しない…? そういうことがあるの?

そう、「意図しない重複コンテンツ」っていうのは、サイトの構造や設定のせいで同じ内容のページが複数できてしまうことだよ

検索エンジンが『どれを代表ページとして評価すればいいの?』と迷ってしまうんだ

同じ内容のページが複数…?

原因はいくつかあって、まずひとつめは「ディレクトリインデックス」という機能のせいだね

あとはURL末尾のスラッシュ(/)の有無もそうだね
末尾のスラッシュがない非正規のURLでも、スラッシュありの正規URLと同じ内容が見れるんだ

自動的に案内するから…、えーと、つまり…?

表示されるのは全く同じページなのに、「住所」が二つあるってこと

アイちゃんも、地図アプリで同じ店が二件ヒットした経験ってない?
こういう場合、口コミが分散されちゃうでしょ?

あーっ、なるほど…!!
検索エンジンも同じように評価を分けちゃったり迷っちゃったりするんだね!

そういうこと。重複コンテンツの原因はほかにもあるよ
二つ目は分岐URL

ECサイトでの商品ページのバリエーションなんかもそうだね
サイズや色の選択でURLが増えるんだ

あ、それはちょっと分かるかも
友だちに共有するとき、URLすっっっごい長い時あるし…

あと、URLパラメーターっていうのは何? 指示書ってどういうこと?

要は、サイトに「このページの表示を少し変えてね」と伝えたり、計測・解析のためのメモを取っているんだよ

例えばここに書いてあるのが
?utm_source=googleなら「Googleからのアクセス」というメモだし
?sort=priceなら「価格順に並び替えて」、?page=2なら「2ページ目を表示してね」という指示だよ

こういうのも全部別のページとして認識されるんだ

えっ!? 表示変わるだけで!?

検索エンジンから見れば違う住所だからね

なんだか落とし穴がいっぱい…

原因はまだ他にもあるよ

えっ!?!?

えぇ、便利な機能なのに…

……さすがにもう落とし穴はないよね?

あとは
・SSL/非SSL(http / https)の混在
・wwwの有無
あたりかなぁ

わーっ、まだあった!!

http://www.〇〇.com/
https://〇〇.com/
こういうの見たことあるでしょ?

http://はセキュリティ対策がされていないってことだから、要対応だよ

wwwはどうしたらいいの?

あってもなくてもどっちでもいいんだけど、今のトレンドでは「wwwなし」が多いよ
たった3文字だけど、その分URLがシンプルになるからね

とにかく「wwwあり」か「wwwなし」のどちらかに統一されていればOKだよ

なるほど!
あ、そういえば…他の原因も、どうやって解決すればいいのか聞いてなかった

わ~、結構やること多そうだね…!

そうだね
だけど、これをやるかやらないかでSEOの評価も変わってくるから…

それに、せっかく作ったページの評価が分散されちゃもったいないしね
Googleが迷わないように、正式な住所を教えてあげよう

整理整頓が命なんだね。
住所が一つの家は評価も高い!で覚えておくよ!

重複コンテンツとは何か

ここからは松本が解説していいきます。
改めまして、Cyvate株式会社 代表取締役 松本慎太郎です。
重複コンテンツについて、もう少し深ぼって解説していきます。

重複コンテンツとは、異なるURLで公開されているにもかかわらず、内容が同一または非常に類似しているページのことです。

大きく分けて、二つの種類があります。

一つは、同じサイト内で発生する「内部重複」。例えば、

「https://example.com」と「https://www.example.com」が同じ内容を表示しているケース。あるいは、カテゴリーページとタグページが同一の文章を含んでいる場合。ECサイトでは、色やサイズ違いの商品ページが重複と見なされることもあります。

もう一つは、他のサイトとの間で発生する「外部重複」。自社コンテンツを他サイトに寄稿した場合や、無断で転載された場合に発生します。

ここで重要なのは、テキストの一致率だけが判断基準ではないということ。文章が異なっていても、ユーザーが求めている情報や解決したい課題が同じであれば、検索エンジンは「似たような価値を提供するページ」として判断する可能性があります。

例えば、「SEO費用」と「SEO価格」という異なるキーワードでそれぞれ記事を作成しても、どちらも「SEOにかかる費用を知りたい」という検索意図に応えるものであれば、重複と見なされることがあるのです。キーワードカニバリゼーションと呼ばれますが、以下のコンテンツで詳しく解説しておりますので、是非御覧ください。

「外部重複」についてマーケターは敏感ですが、「内部重複」については確認していないマーケターがほとんどです。キーワードカニバリゼーションをしっかり確認することで重複コンテンツをしっかりサイト内から削除していくことが重要です。

Googleは重複コンテンツをどう見ているか

重複コンテンツに関して、多くの人が誤解していることがあります。

「重複コンテンツがあると、Googleからペナルティを受ける」

これは、正確ではありません。

Googleは公式に、サイト内の重複コンテンツによってペナルティになることはないと明言しています。複数のURLからアクセスできるコンテンツがあっても問題はなく、手動による対策が必要になることはない、と。

ただし、他サイトのコンテンツをコピーすることは、まったく別の話です。悪質なコピーコンテンツはガイドライン違反となり、インデックス削除などの措置が取られる可能性があります。

では、サイト内の重複は放置してよいのか。

答えは「否」です。

ペナルティはなくとも、重複コンテンツはSEOに確実な悪影響を及ぼします。評価の分散、クロール効率の低下、意図しないページの検索表示。これらは、検索順位という数字には直接現れにくいものの、長期的なサイトパフォーマンスを確実に蝕んでいきます。

重複コンテンツがSEOに与える影響

重複コンテンツの影響は、目に見えにくいところで広がっています。

第一に、評価の分散。同じような内容のページが複数存在すると、Googleはどのページを評価すべきか判断に迷います。結果として、本来一つのページに集中すべき評価が、複数のページに分散してしまう。100点を取れるはずだったページが、50点ずつに分かれてしまうようなものです。

第二に、クロールバジェットの浪費。検索エンジンのクローラーが一つのサイトに使えるリソースには上限があります。重複ページを繰り返しクロールすることで、本来優先すべき新規ページや更新ページが後回しになる可能性があります。

第三に、被リンク効果の分散。外部からのリンクが複数の重複ページに分かれて集まると、リンクジュースが薄まってしまいます。

第四に、意図しないページの表示。同じ内容のページが複数あると、検索エンジンはどのURLを検索結果に表示すべきか判断できません。売れ筋商品のページを表示させたいのに、不人気商品のページが表示されてしまう。そんな事態が起こり得ます。

売れ筋商品のページを表示させたいのに、不人気商品のページが表示されてしまう事象は、よく見受けられます。コンテンツマップをしっかり構築し、しっかりとキーワードカニバリゼーションを確認しましょう。

重複コンテンツが発生する原因

重複コンテンツは、意図せず発生することがほとんどです。主な原因を見ていきましょう。

URLの表記揺れ。「http」と「https」、「www」の有無、末尾スラッシュの有無。これらが統一されていないと、同じページが複数のURLでアクセス可能になります。

URLパラメータ。セッションID、トラッキングパラメータ、ソート順やフィルター条件。これらがURLに付与されることで、同一内容のページが大量に生成されることがあります。

CMSの自動生成ページ。WordPressのようなCMSでは、一つの記事がカテゴリーページ、タグページ、著者ページ、日付別アーカイブなど、複数の場所に掲載されることがあります。

PCとモバイルで異なるURL。レスポンシブデザインではなく、別々のURLでPC版とモバイル版を提供している場合、重複と見なされる可能性があります。

検索意図の重複。先述の通り、異なるキーワードを狙っていても、ユーザーの求める情報が同じであれば、重複コンテンツと判断されることがあります。

サイト制作をする際に、ドメインの設定等も行いますが、ドメインのリダイレクト設定等をしていないケースをよく見受けられます。
サイト制作を外注する際にも、自身でしっかりドメインの設定等も確認しましょう。

Googleサーチコンソールで重複を確認する

重複コンテンツを発見するには、Googleサーチコンソールが最も効果的です。

まず、サーチコンソールにログインし、対象のプロパティを選択します。左側のメニューから「ページ」を選択すると、インデックス登録状況が一覧で表示されます。

ここで「除外」タブを開き、以下のステータスを確認します。

「重複しています。Googleにより、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」──これは、Googleが別のページを正規と判断し、該当ページをインデックスから除外したことを意味します。

「重複しています。送信されたURLが正規URLではありません」──サイトマップに登録されたURLが、Googleの認識する正規URLと異なる場合に表示されます。

「重複しています。正規タグがありません」──Googleが重複を検出したものの、どのページが正規か判断できない状態です。

これらの情報をもとに、どのページが重複と見なされているかを特定し、対策を講じることができます。

サーチコンソールでは、クリックや表示回数等の指標は確認する方は多いですが、他の機能を使いこなしている方は少ない印象を受けます。
指標の確認の他、様々な機能もありますので、しっかりとこの機会にご活用ください。

重複コンテンツへの対策方法

重複コンテンツを解消するには、状況に応じた適切な方法を選ぶ必要があります。

最も強力なのは、301リダイレクトです。古いURLから新しいURLへ恒久的に転送する設定で、ページの評価を引き継ぐことができます。サイト移転やURL構造の変更時には、この方法が最適です。

次に、canonicalタグの設定。重複ページのHTMLのhead内に「rel=”canonical”」を記述し、正規ページのURLを指定します。これにより、検索エンジンにどのページを優先的に評価すべきかを伝えることができます。

noindexタグは、検索結果に表示させたくないページに使用します。印刷用ページやテスト用ページなど、インデックス不要なページに適しています。

コンテンツの統合・削除という選択肢もあります。類似した内容の記事が複数ある場合、最も充実した一つのページに情報を集約し、他のページはリダイレクトまたは削除する。これにより、評価を一点に集中させることができます。

重要なのは、これらの方法を適切に使い分けることです。異なる正規化方法で複数の異なるURLを同じページの正規版として指定してはいけません。また、サイト内で正規ページの選択を妨げる手段としてnoindexを使うことは、そのページが完全にブロックされてしまうため推奨されません。

売れ筋商品のページを表示させたいのに、不人気商品のページが表示されてしまう事象は、よく見受けられます。コンテンツマップをしっかり構築し、しっかりとキーワードカニバリゼーションを確認しましょう。

予防のための設計思想

重複コンテンツは、発生してから対処するより、最初から発生させない設計を心がけるほうが効率的です。

URLの正規化を最初から徹底する。「www」の有無、「https」への統一、末尾スラッシュの扱いを、サイト構築の初期段階で決めておく。すべてのページに自己参照canonicalを設定しておくことで、意図しない重複を防ぐことができます。

コンテンツ企画の段階で検索意図を精査する。似たようなキーワードでも、検索意図が同じであれば一つの記事にまとめる。「SEO費用」「SEO価格」「SEO料金」を別々の記事にするのではなく、一つの包括的な記事で網羅する。

CMSの設定を見直す。カテゴリーページやタグページ、著者ページなど、自動生成されるページがどのように扱われているかを確認し、必要に応じてnoindexを設定する。

定期的なチェックを習慣化する。サーチコンソールのインデックス状況を定期的に確認し、新たな重複が発生していないかをモニタリングする。

重複解消の効果を測定する

重複コンテンツを解消したら、その効果を数字で確認することが重要です。

サーチコンソールでは、インデックス状況の変化を追跡できます。「除外」されていたページが「有効」に変わっているか。重複関連のエラーが減少しているか。これらの変化を確認します。

しかし、重複解消の効果は、単純な順位変動だけでは測りにくいものです。クロール効率の改善、評価の集中、長期的なトラフィック傾向。こうした複合的な要素を総合的に判断する必要があります。

Cyvateの統計解析機能を使えば、施策と結果の相関関係を数値で把握できます。重複ページの統合がどの程度トラフィックに影響したのか、canonicalタグの設定がインデックス状況にどう作用したのか。推測ではなく、データに基づいた評価が可能になります。

また、施策ノート機能で「いつ、どのページに、どのような対策を施したか」を記録しておけば、後から振り返ることができます。SEOは継続的な改善の積み重ね。記録があれば、成功パターンを再現し、失敗パターンを避けることができるのです。

最後に

重複コンテンツは、ペナルティにはならない。だからこそ、見過ごされやすい。

しかし、評価の分散、クロール効率の低下、被リンク効果の希薄化という形で、サイトのポテンシャルを確実に削いでいきます。本来100の力を発揮できるサイトが、70や80で止まっている。その原因が、重複コンテンツにあるかもしれないのです。

対策は、難しくありません。サーチコンソールで現状を把握し、canonicalやリダイレクトで正規化を行い、定期的にチェックを続ける。地道な作業の積み重ねが、サイト全体の底上げにつながります。

見えない落とし穴を一つずつ埋めていく。それが、長期的なSEO成功への確実な一歩です。