漫画で解説

シャネル分析…? ブランドバッグがホンモノかどうか調べる、的な…?

昔はよく聞いたけど…特にある国の帰国便ですごく厳しいチェックを受けるみたいな?

違う違う! 「ファネル分析」だよ!

サイト改善の定番手法だよ。Googleアナリティクスでもよく使うんだ

例えば、お客さんが「サイトを知った → 商品に興味を持った → ページを見た → カートに入れた → 購入した」っていう流れを追いかけていく。
それがファネル分析なんだ

数字を追うだけじゃなくて、流れそのものを見ていくことがポイントだよ

これを理解しておくと、単なるアクセス数や売上の増減じゃなく、“なぜそうなったか”を探れるようになるんだ

う~ん、なんだか難しそう…

大丈夫! まずはイメージするところから始めよう

たとえば1000人が訪問しても、商品ページを見たのは300人、最終的に買ったのは50人…って感じだね。
その減り方を“普通”なのか“異常”なのか見極めるのが肝なんだ

だけど数字だけ見てもパッと分かんないよ…

そこで登場するのがファネル分析の“図”だよ
Googleアナリティクスなら棒グラフや逆三角形の形で人数の減り方を可視化できる。
だから、どこで急激に落ちているのか一目で見つけられるんだ

えっ! “図”で確認できるの!?

そうそう。数字の羅列だけじゃ気づきにくいけど、グラフにすると“あ、ここが問題だ!”ってすぐに分かる
だから現場でもよく使われるんだよ

そっかぁ! グラフで見せてくれるなら初心者でも理解できそうだね!

課題の解決へのヒントを一目で教えてくれるからね

初心者にも優しいなんてありがたい!

じゃあ、初心者向けにまずよくある悩みから見てみようか

「アクセス数は多いのに、なぜか売上が伸びない」…これ、ほんとによくある悩みだよね

他にも、「ランディングページのクリック率は高いのにフォーム入力率が極端に低い」とかね

そうそう。だけど、コンバージョンが伸びない理由を“勘”で探すのは非効率

“どこで人が減っているか”を見れば、原因がしぼれるんだ

その減り方を図にするのがファネルなんだよね?

その通り。
じゃあ、この「アクセス数は多いのに、なぜか売上が伸びない」を例に考えてみようか
今回はシンプルに訪問→閲覧→購入という流れで説明するよ

購入直前で人数が大きく減っていたら、考えられる原因はいくつかある。
決済方法が少ないとか、送料や手数料が分かりにくいとか、入力フォームが複雑すぎるとかね

確かに、“めんどくさいからやめた!”っていうことあるよね

そういう心理的なハードルが数字に表れてるんだ
だからファネルで減ってるところを見つければ、“改善すべき具体的な場所”が見える

例えばフォームの入力項目を減らすとか、配送料を事前に表示するとか、決済方法を増やすとか、スマホでも見やすくするとかね
全部“離脱ポイント”を突き止めたからこそできる対策なんだ

なるほど!
“どこから来たか”を見るだけじゃなくて、“どこで諦められたか”を知ることも大事なんだね!

そうそう、分かってきたみたいだね。
じゃあ、今度はサイトでの見方に置き換えてみよう

段の名前は目的で変わるよ

分かるよーな…分からないよーな…

例えば認知なら“広告の表示回数”や“SNSのリーチ数”。
興味なら“ページの閲覧数”や“滞在時間”。
行動なら“カート投入数”や“資料請求数”。
それぞれの段階に指標を置くとわかりやすいよ

そしてこれはAIDMAモデルやAISASモデルと同じ考え方なんだ

うっ…!なんかまた難しそうな名前…!

カンタンに言うと、お客さんが商品を知ってから買うまでの心理の流れを表した法則だよ

例えば AIDMAモデル なら『注意 → 興味 → 欲求 → 記憶 → 行動』って流れ
昔からある購買行動の基本モデルなんだ

へぇー、頭が良い人は色々考えるんだねぇ

AISASモデル はネット時代向けで『注意 → 興味 → 検索 → 行動 → 共有』。
SNSや口コミの流れが入ってるのが特徴だね

確かに!お店で買うのとネットで買うのとじゃ、流れがちょっと違うもんね!

ファネル分析って、そういう“お客さんの行動ステップ”を実際のデータで見える化する仕組みのことなんだよ

専門用語に聞こえるけど、要は“人が商品を買うときの当たり前の流れ”を名前をつけて整理したものだからね

うんうん、2人の説明を聞いたら私も理解できたよ!
早速アナリティクスで実際に見てみよーっと♪

初心者でも分かるファネル分析の基本とGoogleアナリティクス活用法

デジタルマーケティングの世界では、ユーザーの行動を可視化し、成果へと導くための分析手法が数多く存在します。その中でも、ファネル分析は非常に重要な役割を果たしています。しかし、初めてマーケティングに触れる方にとっては、用語や手法が難解に感じられることも少なくありません。本記事では、ファネル分析の基本を理解しやすく解説し、さらにGoogleアナリティクスを活用した実践的なアプローチまでを丁寧にご紹介します。10年以上にわたりウェブマーケティングの最前線で活躍してきた視点から、実務に直結するノウハウを交えながら、成果に結びつく分析のステップを一歩ずつ紐解いていきます。

ファネル分析とは何かを分かりやすく解説

ファネル分析とは、ユーザーが商品を購入したり、問い合わせをしたりといった最終的な成果(コンバージョン)に至るまでの過程を段階的に可視化し、各ステージでの離脱率や課題を把握するための分析手法です。英語で「じょうご(漏斗)」を意味する「ファネル(funnel)」という言葉が使われるのは、ユーザーの数が段階を追って減少していく様子が、上が広くて下が細い漏斗の形状に似ていることに由来します。

例えば、ECサイトを訪れるユーザーの流れを考えてみましょう。最初に訪問したユーザーが商品ページを閲覧し、カートに商品を追加し、最終的に購入するまで、多くのステップを踏むことになります。その各ステップでどれだけのユーザーが次へ進み、どこで離脱してしまったのかを視覚的に把握することで、ボトルネックとなっているポイントを特定し、改善施策を打つことが可能になります。

経験から言えることとして、ファネル分析は単なる数字の可視化にとどまらず、ユーザーの心理的動線を読み解くヒントにもなります。データの背後にある「なぜユーザーはそのステップで離脱したのか?」という問いに向き合うことで、本質的な改善が可能になるのです。

ウェブマーケティングにおけるファネルの役割

ウェブマーケティングにおいて、ファネルは単なる分析ツールではなく、戦略そのものの骨格を形成する重要なフレームワークです。特に、広告運用やコンテンツマーケティング、ランディングページ設計など、あらゆる施策においてファネルの視点を持つことが、成果の最大化につながります。

具体的には、ファネルは「認知」「興味・関心」「比較・検討」「行動(購入・問い合わせ)」というステージに分けられます。このステージごとにユーザーの意識や行動が異なるため、それぞれに適した施策を講じることが求められます。例えば、認知段階ではSEOやSNS広告を活用して多くの人に知ってもらうことが重要です。一方、比較・検討段階では、レビュー記事や詳細な商品説明など、信頼性を高めるコンテンツが効果を発揮します。

また、ファネルの各段階に適したKPI(重要業績評価指標)を設定することも欠かせません。上層の段階ではページビューやクリック率、中間では滞在時間やスクロール率、そして最下層ではコンバージョン率など、適切な指標を定めることで分析の精度が高まります。これらを一貫した視点で把握することが、マーケティング活動全体の最適化につながるのです。

初心者がつまずきやすいファネル分析のポイント

ファネル分析を始める際、多くの人が最初に直面する課題は、「どのステップをファネルの構成要素として定義すべきか」という点です。例えば、訪問から商品購入までの流れを分析したい場合、単純に「訪問 → 購入」という二点間だけを見てしまうと、本質的な改善にはつながりません。どのページを通過したか、どのアクションを取ったかといった中間ステップの設計が非常に重要です。

もう一つのよくある課題は、データ取得の設計段階でのミスです。適切なイベントトラッキングやURL設計がなされていないと、正確なファネル分析ができなくなります。たとえば、ボタンのクリックをトラッキングしていなければ、ユーザーがどの段階で興味を示したのかが分からず、分析の精度が大きく損なわれます。このような技術的な側面も、実務では非常に重要になります。

また、ファネル分析の結果をどう解釈するかも大きな壁です。離脱率が高い=悪い、という単純な考え方では本質を見誤る危険があります。特定のページで離脱率が高い場合、それが必ずしもネガティブな意味を持つとは限らず、多くの情報を得て満足した結果である可能性もあるのです。そのため、数値の背景にあるユーザーの意図を読み解く視点が求められます。

Googleアナリティクスでファネル分析を始める準備

ファネル分析を実践に移すためには、まずGoogleアナリティクスの設定が必要です。現在は Googleアナリティクス4(GA4) が唯一利用できるバージョンとなっています。GA4の「探索レポート」機能を使うことで、自由度の高いファネル分析が可能です。GA4はイベントベースの計測を基本としており、ユーザー行動をより詳細に追跡できる仕組みになっています。

準備段階で重要になるのが、イベントの設計です。たとえば、商品ページの閲覧、カートへの追加、購入完了といった一連のステップをそれぞれイベントとして記録することで、ファネルの構成要素として設定することができます。これらのイベントは Googleタグマネージャー(GTM) を使って実装するのが一般的です。GTMを利用すれば、コードを直接編集する必要がなく、イベントの追加や変更を柔軟に行えるため、マーケターや非エンジニアでも扱いやすいのが特徴です。

さらに、GA4では「カスタムディメンション」や「ユーザー属性」の設定も可能で、セグメントごとの行動比較を直感的に行えます。特に、デバイス別や流入経路別の分析に強く、実際の改善ポイントを明確にしやすくなっています。たとえば、スマートフォンユーザーとPCユーザーでファネルの通過率に差がある場合、それぞれに適したUI/UXの改善が必要になります。こうした分析ができる環境を整えることが、ファネル分析における第一歩となります。

コンバージョンファネルとその可視化の方法

ファネル分析において特に重要なのが、コンバージョンファネルの設計と可視化です。コンバージョンファネルとは、ユーザーが成果に至るまでの主要なステップを定義し、それぞれのステップでの通過率や離脱率を明確にするものです。これにより、施策の効果を数値で評価することが可能になります。

GA4では「探索」→「ファネル探索」からコンバージョンファネルを作成できます。ここでは、任意のステップを自由に設定することができ、ユーザーがどの順序でアクションを起こしたかを視覚的に確認できます。以下の表は、ECサイトにおける典型的なコンバージョンファネルの一例です。

ステップアクション内容通過ユーザー数通過率
ステップ1商品ページ閲覧10,000100%
ステップ2カートに追加3,50035%
ステップ3購入手続き開始2,00020%
ステップ4購入完了1,20012%

このように、各ステップでの数値を明示することで、「どの段階でユーザーが多く離脱しているか」がひと目で分かります。たとえば、カートに追加した後の手続き開始率が低ければ、フォームの使い勝手や送料表示のタイミングなどに課題がある可能性が考えられます。こうした可視化によって、直感では気づきにくい問題が浮き彫りとなり、より的確な施策が導き出せるのです。

また、可視化の際には、セグメントごとの比較も非常に有効です。新規ユーザーとリピーター、モバイルとデスクトップ、広告経由と自然検索経由など、異なるユーザー群で分析することで、隠れた傾向や機会が見えてくることがあります。ファネル分析は、そうした「見えない課題」を発見するための強力なレンズであると言えるでしょう。

離脱ポイントの特定と改善施策の考え方

ユーザーの行動データから課題を見つけ出す

ファネル分析の真価は、ユーザーがどの段階で興味を失い、離脱しているのかを可視化できる点にあります。例えば、サイト訪問から商品ページへの遷移率が高いにもかかわらず、カート投入率が著しく低い場合、その間に存在する情報量や構成に問題がある可能性が高いです。このような離脱ポイントを特定するには、Googleアナリティクスやヒートマップツールなどを活用し、具体的なユーザーの行動パターンを把握することが重要です。

特に、ページ滞在時間とスクロール率、クリック率の関係性を照合することで、ユーザーがどこで迷っているのか、あるいは何に不満を感じているのかを読み取ることができます。例えば、商品詳細ページでの離脱が多い場合、価格の透明性や配送条件の記載が不足している可能性があります。こうした仮説を立て、実際のデータと照らし合わせながら改善点を明確にしていくことが求められます。

一つの改善でも全体に波及する影響を理解する

ファネルの構造は連鎖的です。つまり、ある一段階の改善が次のステップに好影響を及ぼすこともあれば、逆に過剰な変更が別のステップで混乱を招くこともあります。たとえば、CTAボタンの文言を変更することでクリック率が上がっても、その先のフォーム入力が煩雑であれば成果にはつながりません。そのため、部分最適ではなく全体最適の視点で改善を行うことが、実務経験に基づいたアプローチとして非常に重要です。

経験豊富なマーケターの視点では、改善施策は常に仮説検証のプロセスであり、1回の施策で完璧を目指すのではなく、継続的に検証と調整を繰り返すことが成果に直結すると言えます。

現役ウェブマーケターが教える成功するファネル設計のコツ

ユーザーの心理段階に寄り添った設計を意識する

ファネル設計で最も重要なのは、ユーザーの認知から購買に至るまでの心理的変化を正しく捉えることです。単にページを並べるのではなく、各段階でユーザーが「何を求めているのか」「どんな情報を必要としているのか」を深く考える必要があります。たとえば、認知段階では教育的なコンテンツを用意し、関心を引く段階では比較情報や口コミを提示することで、自然な流れで次の行動へと導くことが可能になります。

ある現場では、ホワイトペーパーをダウンロードさせるまでの導線を改善した結果、コンバージョン率が2倍以上に上昇しました。その要因は、導線の途中にユーザーの疑問に対する明確な回答を盛り込んだことで、不安を解消し、行動への抵抗を下げた点にあります。このように、各ステップでユーザーの心理的ハードルを一つひとつ取り除いていくことが、成功するファネル設計の鍵となります。

数値管理と感覚的な違和感のバランスが成果を生む

ファネル設計においては、数値に基づいた判断が基本ですが、数字だけでは捉えきれない「感覚的な違和感」も非常に重要です。例えば、遷移率が平均値を下回っていなくても、ページの構成や文章に違和感を覚えた場合、それはユーザーの離脱につながる兆候かもしれません。現場では、そうした感覚値を無視せず、ユーザーインタビューや定性調査を通じて実態を把握することが効果的です。

また、ファネルの各段階でユーザーが期待するタイミングに合わせてコンテンツを表示することも重要です。例えば、商品ページでは「今すぐ購入」を促すよりも、「この製品があなたに合っている理由」を丁寧に説明することで、ユーザーの納得感を高め、最終的なコンバージョンに結びつけやすくなります。

分析結果を生かしたサイト改善とABテストの重要性

仮説を持って検証する姿勢が改善の質を高める

ファネル分析の結果を活用する際には、単に数値を見て判断するのではなく、必ず仮説を立ててから施策を実行することが大切です。たとえば、「フォームページでの離脱が多いのは入力項目が多すぎるからだ」と仮説を立てた場合、項目数を減らしたAパターンと現状維持のBパターンでABテストを実施し、その結果をもとに最適な構成を導き出します。

ABテストを成功させるためには、テスト対象を明確にし、他の変数の影響を排除する設計が不可欠です。また、テスト期間中は外部要因(例えば広告出稿や季節イベント)にも注意を払い、正確な比較ができるように管理する必要があります。経験豊富なプロの現場では、1つのテスト結果に一喜一憂せず、複数回のテストを繰り返して傾向を見極めることが常識とされています。

定量と定性の視点を組み合わせる

ABテストの結果を分析する際には、単に数値の優劣を見るだけでなく、ユーザーの行動背景を理解する姿勢が大切です。例えば、Aパターンの方がコンバージョン率が高かったとしても、そのページでの滞在時間が極端に短い場合、ユーザーが納得して行動しているとは限りません。こうした状況では、ヒートマップやユーザーインタビューを併用し、その背後にある感情や行動理由を探ることで、より本質的な改善につなげることができます。

テストパターンコンバージョン率平均滞在時間ユーザーの反応
Aパターン(項目削減)5.2%1分15秒「簡単で使いやすかった」
Bパターン(従来)3.8%2分05秒「手間がかかって面倒」

このように、数値とともにユーザーの声を拾い上げることで、より説得力のある意思決定が可能になります。ABテストは単なる比較ツールではなく、ユーザー理解のための手段であるという認識が、マーケティングの成果を大きく左右します。

ファネル分析を継続して成果につなげる運用の工夫

定期的な分析と改善のサイクルを組み込む

ファネル分析は一度行えば終わりというものではありません。ユーザーの行動や市場環境は常に変化しています。そのため、定期的にデータを見直し、改善施策の効果を検証しながらアップデートを重ねていく姿勢が重要です。例えば、月に一度ファネルごとの数値推移をチェックし、異常値がないかを確認することで、早期に問題を発見し、迅速に対応することが可能になります。

また、短期的な数値にとらわれすぎず、中長期での傾向を見極める視点も必要です。ある施策がすぐに効果を発揮しなかった場合でも、数ヶ月後に成果が現れるケースも少なくありません。経験に裏打ちされたプロの運用では、短期と長期の両軸でKPIを設計し、柔軟に施策を調整することが基本となっています。

社内での共通理解とドキュメント化

ファネル分析を継続的に行う上で、社内での情報共有と共通理解の醸成も非常に大切です。特に、分析結果や仮説、施策の意図を関係者に明確に伝えることで、全体の意思決定がスムーズになります。そのためには、施策ごとにレポートを作成し、背景と結果を記録に残す運用が有効です。

現場では、GoogleスプレッドシートやNotionなどを活用して、分析結果と改善履歴を一元管理しているケースも多く見受けられます。このようなドキュメント化によって、担当者が変わった場合でも過去の経緯を把握しやすくなり、継続的な改善サイクルが途切れることなく維持されます。

ファネル分析の運用は、単なるツールの活用を超えて、組織全体で「ユーザー志向」の文化を育てていく取り組みでもあります。日々の積み重ねが、やがて大きな成果につながることを忘れず、継続的な努力を重ねていくことが成功への最短ルートです。